2024年GWは昨年よりも渋滞が“集中型”になると予測
まもなくゴールデンウィーク(GW)がやってきます。
「グーグルマップ」が狭い道を案内してしまうのには理由があった!?
2024年のGWは、前半が3連休、後半が4連休という組み合わせ。どこかにドライブする予定を立てている人も多いのではないでしょうか。
ただGWドライブを考える上で気になるのは、高速道路の渋滞です。
2024年は連休が平日をはさみ前半、後半に分かれたことで、2023年よりも渋滞が“集中型”になると予測されています。
とくに後半、5月4日(土)と5日(日)の午後は、Uターンのクルマで高速道路の上り線は各地で大渋滞になりそうです。
では高速道路を走っていて、「○○−□□IC 渋滞25km 45分」などという表示を目にしたとき、そのままあきらめて進む以外の手はないのでしょうか。
じつはこうした状況に出くわしたとき、ぜひ使いたいのが、スマートフォンのアプリ「Google Map(グーグルマップ)」です。
現在の高速道路はネットワーク化が進み、現在地から目的地まで、複数のルートを選択できるケースが少なくありません。
そうしたとき、複数ルートが分岐するJCTの手前のSA/PAでいったんクルマを止め、目的地までグーグルマップでルート探索すると、「遠回りだけど早いルート」が出てくることがあるのです。
一例を挙げると、上信越道上り、碓氷軽井沢IC方面から東京都内を目指すケースです。
最短ルートはもちろん藤岡JCTから関越道に入り、そのまま練馬ICまで走るか、大泉JCTから東京外環道を回り、美女木JCTから首都高でアプローチするか、になります。
ところが関越道上りが渋滞しているときは、藤岡JCTを東京とは逆方向の高崎方面に進み、高崎JCTから北関東道へ、さらに岩舟JCTで東北道に入り、首都高に流入するほうが早いケースが間々あるのです。
そこで藤岡PAにいったんクルマを止め、グーグルマップでルート探索すれば、どちらが早いか、リアルタイムの交通状況で判断できます。
このケースでの北関東道~東北道回りは走行距離がやや長くなるため、高速道路の通行料金は割高になってしまいますが、“タイパ”を考える人には十分検討に値する選択肢になるでしょう。
一方、渋滞に巻き込まれてしまったとき、多くの人の頭に浮かぶのが「ひょっとしてこのまま渋滞の列のなかでガマンするより、高速道路から流出して一般道を走ったほうが早いのでは?」という疑問です。
じつはこれも、グーグルマップの利用で、最適解を得ることができます。
一般的には「高速道路に乗り続けていたほうが目的地に早く着く」のだが……
高速道路が渋滞していても、「そのまま乗り続けていたほうが、一般道を走るよりも目的地に早く着く」というのが一般的な“常識”です。
その理由は、渋滞の原因が交通集中が原因となる高速道路の渋滞では、動いたり止まったりがあっても、平均すれば35km/h程度で流れるケースがほとんどなのに対し、信号のある一般道では、流れていても平均速度が40km/hに届くのがやっとで、高速道路の渋滞を避けたクルマが多くなる状況では、それよりも遅くなるのが通例だからです。
ただ、高速道路が事故渋滞などで通過に時間がかかり、幹線道路以外に使える一般道が多いという条件では、異なる結論となるケースもあります。
実例をひとつ挙げると、関越道上りです。
たとえば目的地が池袋駅周辺で、事故渋滞で花園ICから練馬ICまで100分程度かかる状況では、花園ICから流出し、一般道を走るケースのほうが早いこともあるのです。
そしてその把握に、グーグルマップが役立つのです。
高速道路上にいる際、グーグルマップであえて「有料道路を使用しない」に設定しルート探索を行うと、もっとも近い出口から一般道に流出した場合の目的地までのルートを提案し、予想所要時間も表示します。
その出口を通過して高速道路本線を走り続けると、グーグルマップは自動的につぎの出口からの流出を想定し、ルートと予想所要時間を更新します。
このとき、同乗者のスマートフォンで同じくグーグルマップを使い、有料道路を使用する条件で目的地までルート探索しておけば、一般道と高速道路の所要時間が簡単に比較できます。
両者を比べ、「一般道のほうが早い」場合、また「ほぼ同じ時間がかかるから、高速道路料金がもったいないと感じる」場合は、一般道への流出が有力な選択肢となるでしょう。
また一般道への迂回は、目的地までとは限りません。
中央道上りを走行中で、目的地が圏央道の内回り、相模原方面というケースで、小仏トンネルを先頭に上野原IC付近まで渋滞してるときは、談合坂スマートIC手前で高尾山IC付近の一般道上の施設を目標に、有料道路不使用でルート探索しましょう。
すると状況によっては、談合坂スマートICで流出し、国道20号(甲州街道)を巧みに避けながら都県境の手前まで一般道を進む、より早いルートを提案されることがあります。
その案内されたルートを使い、高尾山ICであらためて圏央道に流入すれば、小仏トンネルの長い渋滞を避けることができるのです。
※ ※ ※
なお一般道に流出するとき、ぜったいに避けたいのは、通信機能のない車載ナビでのルート探索です。
グーグルマップは通信を使い、リアルタイムの交通状況を入手して早い道を提案しますが、こうした車載ナビは基本的に国道など広い道を優先的に案内するため、かえって時間がかかってしまうからです。
このようにグーグルマップを活用すれば、GWのドライブをスムーズに、かつ楽しく過ごすことができます。ぜひ参考にしてください。
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みんなのコメント
Googleマップは渋滞情報がない道の移動は道にかかわらず時速60kmで考えているんじゃあないかと思いますね
頻繁に一時停止のある住宅街の通学路なんかでも平均時速60kmで走らないとGoogle様のいうタイムは出せないような
渋滞情報がある道の時間の予測はそれなりに信頼できると思っているので使っているのですが、変な道にルートを引いたときは鵜呑みにはしないようにしております